2020
03.24

中医学と現在医学

中医学の概念

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アレクサンダー・フレミングが1928年にアオカビから見付けたペニシリンが世界初の抗生物質である。

これが現在医学の始まりだとすれば、およそ100年が経過したことになる。この間に、現在医学は劇的な進化をとげ、多くの病気を克服してきた。

中医学(漢方)の勉強をしている我々もまた、その恩恵に預かっていることに間違いはない。

しかし、中医学も現在医学もまだまだ発展途上にあると考える。

解明されていない多くの病気もある。検査結果に出ない病気もある。

中医(漢方)に科学的根拠を求めるのは、とても難しいところがある。基本的に疫学的調査や臨床試験などしてないので、科学的根拠を優先する現在医療では気休め程度にしか捉えられていないこともある。最近では、少しずつ論文なども出てきているのは、とてもありがたい。

長い長い歴史の中で、どの薬草がどういう症状に効くのか。どんな体質の人が合ってるのか。そういう情報の蓄積が中医学の考え方となっている。

何千年も継承されてきたのにはそれなりの存在価値があったからであり、人々の健康に寄与してきた証拠でもある。

4000年と100年

4000年も捨てたものではない。医食同源、未病、薬膳・・・もっと普段の生活を歴史から学んで、健康な人生をおくりたいものだ。

一応、中医学と漢方とは同じではない。中医学は中国の伝統医学で、漢方は中国の伝統医学を出発点としている日本の伝統医学である。

中医学と日本の漢方もそれぞれ独自に発展してきたために診断の進め方、治療の方法、薬の使い方には違いがある。

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