2020
04.09

陰陽の転化

中医学の概念

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前にも述べた陰陽説でそれぞれ対になった事象を判断していくのであるが、それぞれの事象は、どちらかに偏った状態が続く訳ではない。

陽は沈み、夜になり、また、陽は朝になると昇るのである。

水槽に0℃の水を入れ手を入れると冷たい。そして15℃の水に手を入れると暖かく感じる。

だが、水槽に40℃の水を入れ手を入れると熱く感じる。

次に15℃の水に手を入れると冷たく感じる。

15℃の水は温かくも冷たくも感じるのである。

明るさも同じだ。明るい部屋から、薄暗い部屋に入ると暗く感じる。多分、目が慣れないと暗闇にいる様だ。でも、目が慣れてくると物の輪郭が見えてくる。

本当の光が入らない暗室に入るともっと暗い。そんな暗室から出てきたら薄暗い部屋も明るく感じるだろう。

このように中医学の世界では、すべての問題を相対的に判断しなければならない。

実際には、陰も陽も混在していることもあり、陰の中にも陽があり、陽の中にも院がある。その比率も刻々と変化しているのである。

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