2020
04.14

五行学説

中医学の概念

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

森羅万象、自然界のすべてのものは一定の規律と秩序により変化している。

それらの物事を「木」「火」「土」「金」「水」の5種類に分類し、変化の規律を極めようとするのが五行学説である。「もっかどごんすい」と呼んでいる。

これらの5種類の事物は人間の生活にとってなくてはならないものであり、自然界でも最も重要な事物でもある。

また、これら5種類の事物はそれぞれ密接な相互関係で結ばれている。

現在中医学は、この陰陽五行学説を基本概念としている。

「木-肝」の性質:すくすくと伸びていく。木や枝や葉がさやさやと小さく動く性質

足がつる、顔がピクピクと痙攣するなどは肝臓の状態が悪いということになる。

「火-心」の性質:燃え上がる。炎のように上に上に昇る。のぼせや熱くなるのは心の状態が悪いということになる。

「土-胃腸」の性質:土台、基礎、大地はすべてのものの基盤であり、土台である。人の胃腸機能は体の中で大地のような役割をしている。

「脾は後天の精」と呼ばれる。胃腸が悪いと発育成長は望めないのである。

「金-肺」の性質:発声・・・金属は叩けば音がする。五臓六腑のなかでただ一つ肺だけが音をだすのである。

「水-腎」の性質:寒冷、潤い・・・腎の陽がなくなると冷え性になる。尿失禁も。腎虚になると潤いが足りなくなり、乾燥肌になる。

腎は命の門をつかさどると言われる。


コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。