2020
04.14

肺は華奢な臓器で、寒さに弱く、暑さにも弱い。

中医学の概念

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肺は五臓の中で外邪にいちばん弱い臓器と言われている。

外邪とは、風邪、熱邪、寒邪、燥邪などである。他の臓器からの影響も受けやすい。

肺は胸の中にあり、喉を通じて鼻に入口を持っている。

肺は水分を調節したり、心臓と協力して、血を全身にめぐらせ、血行を助けている。

肺は気を全身にスムーズに全身に散らばらせる役割もある。

肺では綺麗な空気と、濁った空気が入れ替えられ、綺麗な空気は血を生き返らせる。「気のない血は、死んだ血である」と言われている。

体の中にある、いくつかの気(営気、衛気、宗気など)は肺の気を原動力にして利用されている。

「肺は気の主であり、腎は気の根である。」と言われている。

肺の治療を行う時には、腎の治療にも常に注意をする必要がある。

肺は毛皮(産毛)と関係が深い。また、鼻に入口を持っている「鼻に開竅(かいきょう)する」。

体の表面には、衛気がバリアの様に張り巡らされて、邪気から守っている。

鼻が肺に通ずる第一関門である。外邪に犯されると、まず、くしゃみとか鼻水とか、悪寒を感じる。

肺-鼻-皮膚は線で繋がっている。アトピー性皮膚炎と喘息の関係もこれである。

大腸と肺も関係している。

五行表でみると、肺の子は腎で、親は脾である。

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