2020
06.23
06.23
![](https://yozo.world/wp-content/uploads/2020/06/jinmashin-602x422.jpg)
蕁麻疹で使う漢方
蕁麻疹は中医的には、「皮毛」と考える。肌より上に盛り上がる部位だけを指す。「皮毛」は毛と言っても、実際には汗孔である。皮の部分は表皮だけを指す。蕁麻疹の多くは発汗剤で治る。
消風散(しょうふうさん)
「風」をもっている場合、患部がどんどん移動したり、その場でどんどん大きくなったり、小さくなったりす。風疾の蕁麻疹ではファーストチョイスとして用いられることが多いが、これだけでは炎症を抑える効果が弱いので、黄連解毒湯などを合わせることが多い。
「風湿,血脈に浸淫し,瘡疥を生ずるに致り,瘙痒絶えざるを治す。及び大人小児の風熱,篤疹,身に遍く雲片斑点,たちまち有り,たちまち無きに併せて効あり
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
黄連解毒湯の生薬はいずれも清熱瀉火の効能をもち、消炎、解熱、化膿の抑制、鎮静、止血など作用があり、広く炎症全般に使われる。
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
炎症のひどい蕁麻疹は「湿熱(しつねつ)」伴う。清熱瀉火の竜胆を主薬として、清熱の黄苓・山梔子、清熱利水の木通・車前子・沢潟、補血の地黄・当帰から構成されており、大部分は清熱利水薬である。主に尿路系の炎症による排尿痛、頻尿、または陰部湿疹、帯下などに用いるとともに、竜胆・黄芩により清熱瀉火の作用があることより自律神経の過亢進を抑制させ、いらいら、怒りっぽい、目の充血、はげしい頭痛などの自律神経の過緊張にも応用され、湿熱性の炎症に用いる
香蘇散(こうそさん)
紫蘇の葉は魚介類によって起こった蕁麻疹に用いることがある。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。